2017年8月10日木曜日

格ゲーマーのためのラグ対策 v6プラス編

格ゲーマーのためのラグ対策 v6プラス編

v6プラスで格ゲーをやれるとこまでこれたので、手順を書いておきます。

注意事項には必ず目を通しておいてください。

※記事の反応を見ながら、添削していく予定です

動作確認が取れている環境

  • ゲーム機
    • PS4
  • ソフト
    • GGXrd rev2
    • BBCF
    • スト5
  • プロバイダ
    • @nifty
  • 使用HGW
    • PR-500KI

対象読者

  • プロバイダのサポート外でもいいからラグを減らしたい方
  • フレッツ光ネクスト契約者
  • 1台ルータを所持している方
  • そこそこネットワーク周りの知識がある方(もしくはそういった人と交友関係がある方)
  • IP電話を設置していない、もしくは解約しても問題ない方
  • NTTから機器をレンタルして、月額料金が少し上がってもいい方(500円前後)
  • 一人暮らしの方(家族間の調整をバッチリできる人なら大丈夫ですが)
  • ISPが下記の方
    • @nifty ※

※ @nifty以外でも下記の方はおそらく大丈夫です。

  • BIGLOBE ※2
  • DMM光
  • GMOとくとくBB
  • Gaming+
  • その他「v6プラス」という名称を使っているプロバイダ

※2 BIGLOBEはIPv6オプションに代わりました。使っている技術はv6プラスとほぼ同じです(2017/08/10現在)

注意事項

動作環境で述べた3つのソフトはプレイできましたが、
全てのゲームを遊べる保証はありません。

私の方で動作確認が取れているISPは@niftyだけです。

私は通信業の専門家ではありません。 専門家と交友がある方は、問題ないか確認した方がいいです。 もし専門家の方から見て、指摘事項があればコメントをくださると助かります。

この通信方法でいかなる障害、損害が出たとしてもISPも私も責任を負いかねます。 いつ繋がらなくなっても不思議ではないため、導入は自己責任でお願いします。
(リスクを避けるならv6プラスを使わない方がいいです)

「なぜISP側はポート開放を制限しているのか?」の部分にも、目を通すようにしてください。

導入のサポートは交友のある方以外にはしない予定です。

v6プラスとは

ざっくりと説明します。

従来の通信経路と比較してみます。

従来の経路 IPv4 PPPoE

PS4 → ONU or HGW → フレッツ網(NGN) → POI → ISP → インターネット


ONU=Optical Network Unit 光信号と電気信号を変換してくれる装置。ADSLで言うモデムみたいなもの。ひかり電話を使ってない方は多分これ

HGW=Home GateWay ホームゲートウェイ。ルータとONUを一体化させたもの(ひかり電話が使える人はこれ)

ISP=Internet Service Provider。プロバイダのこと

POI=Point Of Interface/相互接続点。従来の経路なら、フレッツ網とISPとの橋渡し箇所。v6プラスの経路なら、フレッツ網とVNEとの橋渡し箇所

従来の経路の問題点

従来の経路で、夜間にやたら通信速度が遅くなっている方はいませんか? POI → ISPの部分で詰まっている可能性が高いです。

POIの中にある網終端装置で、利用者のユーザ認証を行っています。 しかし、網終端装置1台で処理できる人数には限界があり、利用者が増えると処理が追いつかなくなります。

ISP側は網終端装置を増設して対応しようとはしています。 しかし、残念ながら増設が追いついていないのが現状です。

利用者の多いISP(OCN、ぷらら等)では遭遇しやすい問題です。

v6プラスの経路 IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6

PS4 → ONU or HGW → フレッツ網(NGN) → POI → VNE → インターネット


VNE=Virtual Netrwork Enabler/仮想固定通信提供者。通信設備の管理会社。ISPがやっていた通信設備の管理を代行している。 従来まではISPが設備の管理+サービスの企画+提供をしてきたが、設備管理をVNEに委託することで、ISPはサービス企画+提供にリソースを注力できるようになった。

※BIGLOBEのように、ISP兼VNEのケースもある。これは従来のISPと同じと言える

v6プラスで解消できること

混雑しているISPの設備には繋がず、ISPの業務委託先(VNE)の設備と接続するようになります。 これによる恩恵は2つあります。

ピークタイムの速度低下を回避できる

夜間に詰まりがちなISPのPOIを避けて通信できるため、 利用者の増える夜間でも速度が落ちにくくなります。

※万が一VNEの利用者が増えすぎた場合、VNE側の処理能力が足りなければ遅くなる可能性があります。 現時点ではVNEの設備利用者が少ないため、速度が落ちないってだけです。

通信速度をフルに使える

通信速度 1Gbpsの回線を使っている方には影響ありませんが、 1Gbps未満の方には恩恵があります。

ISPとのPOIで速度制限されていたのが、v6プラスではそこを通らなくなります。 これにより、1Gbps未満の契約者の方でも、1Gbpsで通信できるようになります。

v6プラス対応のルータを調達

下記2つのうち、どちらかで調達してください。 (当ブログではNTTのHGWを用意する方で説明します)

NTTのHGWを用意する

  • ひかり電話への加入
  • HGW単体のレンタル

どちらかで、NTTがHGWを貸してくれます。 プロバイダによっては、最初から借りている場合もあります。

既に所持している方は、HGWが下記型番か確認してください。

  • PR-500シリーズ
  • RT-500シリーズ
  • PR-400シリーズ
  • RV-440シリーズ
  • RT-400シリーズ
  • RT-S300シリーズ
  • PR-S300シリーズ
  • RV-S340シリーズ

上記型番以外の方は、NTTに電話して該当の型案のHGWを送ってもらいましょう。 私は「PR-500シリーズ」の、「PR-500KI」を使っています。

v6プラス対応のルータを購入

一部メーカーからはv6プラス対応のルータが発売されています。

Buffalo

IO-DATA

ただ、HGW無しでv6プラスでのポートの設定ができるか私は把握できていません。 自力で何とかできない方は、HGWを用意した方が無難です。

v6プラスで使えないサービスは解約する

利用できないサービスについては以下をご覧ください。

@niftyフォン 固定IPサービス 以下の条件にあてはまる場合、ご利用いただけない場合があります。

※ 特定のプロトコル(PPTP、SCTP)を利用するサービス

※ 利用可能なポート番号が制限されているため、特定のポートを使うサービス

※ IPv4グローバルアドレスを共有するネットワークでは利用できないサービス

(引用元)@nifty v6プラスを利用することで利用できないサービスはありますか。

@niftyフォン(IP電話)は、番号が「050」から始まる番号の電話です。

自由にポート開放ができないことになっていますが、これに関する見解は記事の最後の方で説明します。 v6プラスで採用している「MAP-E」に関しては、ポート開放ができる想定です。 (VNE側の構築次第ですが)

  • PSNへログイン
  • プレマの部屋建て + 対戦
  • ロビーで不特定多数の人間と対戦
  • 対戦相手とのアンテナ表示

これらは全て問題ありませんでした。

※ v6プラス と 従来の経路を使った場合の結果です。 v6プラス同士で通信しても問題ないかは未検証です。

v6プラスに加入する

いよいよ加入手続きです。

@nifty http://csoption.nifty.com/ipv6/

BIGLOBE http://support.biglobe.ne.jp/ipv6/option.html)

上記ページ内に、申込状況を確認できるページへのリンクもあります。

※上記プロバイダ以外はv6プラスに加入済みの想定です

@niftyで申し込む時の注意点

申し込み時にv6プラスの加入条件を満たしているかのチェックがあります。

もし加入条件満たしていない場合

v6プラスで申し込んだのに「IPv6接続オプション」に強制的に変更されます

私の時は「申し込んだ後に@niftyフォンを解約していた」ので、 初回申し込み時はIPv6接続オプションに加入していました。 (申し込み前に解約しないとダメ)

こうなってしまった方は、下記で解消できる想定です。

  • IPv6接続オプションを一旦解約
  • 再度v6プラスの加入手続き

どうしてもv6プラスに加入できない方は、@niftyの問い合わせ窓口に電話してください。

※IPv6接続オプションに加入していると、v6プラスの加入手続きをしようとすると 「v6プラスをすでにご利用中の方は、お申し込みいただくことができません。」というエラーメッセージが出ます。 IPv6接続オプションを解約してから再度申し込みをしてください。

申し込みが終わると、翌日(営業日で)には開通している想定です。
v6プラスに加入できた方は、とりあえずHGWを再起動してください。 (不要か必要か覚えてないのでとりあえず)

ネットワークの構築

下記のように構築してください。

  • HGW
    • ルータ
      • 従来の経路を使う端末(スマホやタブレット)
    • v6プラスを使う端末各種(ゲーム機やPC)

HGWに直接接続した端末はv6プラスで、 ルータ経由(v6プラス非対応のルータ)で繋いだ端末は従来の経路で通信します。

※ルータには、ISPから支給されたユーザID、パスワードを設定してください。

「速いに越したことはないんだから、全部v6プラスでいいじゃん。」ってなるかもしれませんが、 「v6プラスで使えない端末+ソフトはない」とは断言できません。 トラブルを避けたい端末は、従来の経路を使った方がいいです。

ゲーム機のIPアドレスを確認する

HGWにゲーム機を接続した後は、ゲーム機のネットワーク設定を行います。

PS4なら

「PSメニュー」→「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」→「LANケーブルを使う」→「かんたん」

で設定をします。

設定後は、「インターネット接続を診断する」で結果を見ます。

※この時点ではPSNへのログインに失敗する想定です。 成功したらそれはそれでいいです。

終わり次第「接続の状況を見る」で「IPアドレス」を確認して、 控えといてください。

ポート周りの設定

http://ntt.setup:8888/t

を開き、「IPv4設定」を開きます。

「配信済み事業者ソフトウェア一覧」に「IPv4設定」が無い場合は、 おそらくv6プラスが契約できていません。プロバイダにお問い合わせしてください。

「IPv4設定」があった方はそれをクリックしてください。 その後は、下記のどちらかでポート開放周りの設定をします。

UPnPの設定

「高度な設定」を開き、UPnP-IGD設定にチェックを入れてください。

その後は、再度PS4の「インターネットの接続を診断する」をしてPSNにログインできるか確認してください。 チェックを入れても接続できなかった方は、一度HGWを再起動してから試してみてください。

ログインはできたが、相手のアンテナ表示が測定できない or 0固定だった時

「高度な設定」にある、「Ping応答設定」にチェックを入れてみてください。

パケットフィルタの設定(ポート開放)

上記でダメだった方は、手動でポートを開けます。 「IPv4パケットフィルタ設定」を開き、下記サイトにあるポートの設定をします。

PSNで使うポート番号

PS4のシェア機能で使うポート番号

ギルティで使うポート番号

設定するとこんな感じになります。

宛先 192.168.1.3となっているところは、先程控えたPS4のIPアドレスを入力してください。


上記のどちらかを設定することで、ポート開放ができて無事v6プラスでも対戦できる想定です。 ダメだった方は、自力で何とかするか、環境が適合していなかったと考えて導入を中止してください。

v6プラスで接続できているかの確認

下記サイトをPS4のインターネットブラウザーで開き、 v6プラスを使えているか確認してください。

http://kiriwake.jpne.co.jp/

成功パターン(v6プラスを使えている時)

試験No 成否
1
2
3 ×
4 ×
5 ×
6 ×
7 ×
8 ×
9
10

失敗パターン(従来の経路を使っている時)

試験No 成否
1
2
3 ×
4 ×
5 ×
6 ×
7 ×
8 ×
9 ×
10 ×

なぜISP側はポート開放を制限しているのか?

※個人の見解です。

上記のUPnPの設定 or パケットフィルタリングでポートが開く想定です。

しかし、このポート周りの設定に問題がないか、@nifty、BIGLOBEに問い合わせしたところ


Q「御社のページではポート開放はできないことになっているが、私の環境ではできている。他の方に影響が出ていたりするか?」

A「申し訳ないが、サポート外とさせてほしい(意訳)」


Q「自己責任で使用する分には問題ないか?」

A「窓口からは曖昧な回答しかできない。サポート外なので、許可も禁止も明示はできない(意訳)」


といった回答をいただいています。
(意訳に納得がいかない方は、ご自分で問い合わせお願いします)

何故ISP側はできないことにしているのか?サポート外になっているのか。

  • VNE側は、いつ採用技術を変えてもおかしくない
  • ISP側は、VNEの内部事情を完璧には把握できない

上記2つが主な理由だと思っています。 (あくまでも推測ですが)

VNE側は、いつ採用技術を変えてもおかしくない

VNEは、下記6社のうちのどれかです。(2017/08/10時点)

  • JPNE
  • IIjimo
  • BBIX
  • BIGLOBE
  • ASAHIネット
  • NTT

ポートが開けられるのは、MAP-Eに対応している下記2つ※です。

※私が把握している範囲での話です。実際は他にもあるかも?

  • JPNE
  • BIGLOBE

そして、上記2つのVNEでも現時点ではMAP-Eを使っているだけです。
問題があれば、いつ変わってもおかしくありません。そうなれば、ポートを開けられなくなります。

ISP側は、VNEの内部事情を完璧には把握できない

ISP側は、VNE側のロードマップなんて把握していない想定です。
(委託先のことを完全に把握していろというのも無理な話です)

気に入らなければ、ISPは契約するVNEを変えればいいだけです。

MAP-Eと違い、ポート開放を自由にできない技術として「DS-Lite」等があり、 こちらを採用しているVNEもあります。 この技術はユーザ側からは不便ですが、ISP側にはメリットがある方式です。 (この記事では解説しません)

しかし、ISPが「うちではポート開放できます!」と明言してしまうとどうなるか? ISPが委託契約できる先を制限してしまうことになります。

また、前述の通りいつVNE側がMAP-Eを使わなくなるか分からないものに、 下手に許可は出せません。

そのため、柔軟性を損なわないためにも、制限の強いVNEのルール(ポートを自由に開けられない等)で 予め制限しておくのもしょうがない話だと思います。


上記理由により、仮に通信に問題なくてもISP側は許可を出せない想定です。

v6プラスでのポート開放は自己責任でお願いします。

v6プラス周りをがっつり調べたい人向け

  • IP
    • IPv4
    • IPv6
  • IPv6 IPoE
    • PPPoE
    • VNE (Virtual Netrwork Enabler)
      • BBIX
      • JPNE
      • IIjmio
      • BIGLOBE
      • 朝日ネット
      • NTTコミュニケーションズ
  • IPv4 over IPv6
    • MAP-E
    • DS-Lite(ゲーム機ではない)
    • 4rd/SAM

この辺りでググってみてください。

v6プラスは

  • VNEにJPNE
  • IPv6 IPoE
  • IPv4 over IPv6(MAP-E)

を採用しています。

参考リンク集

風柳メモ v6プラス関連の覚え書き
http://furyu.hatenablog.com/entry/20161008/1475860031

IIJmioひかりの混雑の理由とバイパス手段(IPoE・DS-Lite対応)
http://techlog.iij.ad.jp/archives/1879

JPNE サービス紹介
http://www.jpne.co.jp/service/v6plus/

ネイティブ方式入門(第1回):ネイティブ接続事業者の役割
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110525/360646/

DS-LiteでIPv4してみませんか?
http://techlog.iij.ad.jp/archives/1254

IPv6 IPoE に思いを馳せながら ISP をどうやって選定するか考える話
http://qiita.com/soprano1125/items/65295cd8c371abc6ebe8

Wikipedia 仮想固定通信提供者
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E9%80%9A%E4%BF%A1%E6%8F%90%E4%BE%9B%E8%80%85

IPV4とIPV6を共存させるハイブリッドサービスを徹底解説
https://internet-manual.net/ipv6-over-ipv4/


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